竹の塚ルーテル教会

Takenotsuka Lutheran Church

震災に寄せて

江本真理牧師より

◆2011年3月11日午後2時46分という時は、私たちにとって忘れることのできない時となりました。東北関東大震災において被災された地域の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げますとともに、主の憐れみのうちに、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。私たちの想像をはるかに超える甚大な被害が明らかとなっていく中、このような大震災が現に私たちの日常に起こったことをどのように受け止めていったらいいのか、正直戸惑いを隠せない思いです。と同時に、それでも、今この状況の中にあって、私たちはなお命を与えられ生かされているいうこともまた事実なのだと思わされています。

私たちは、このときに、自分が命を与えられ生かされていることへの感謝と、また命を与えられ生かされていることの責任(使命)を覚える必要があるのではないでしょうか。

この震災の最中に開幕することになった春のセンバツ高校野球選手権大会の開会式での選手宣誓の様子をニュースで見ました。その言葉がとても印象深く私の心に残りました。

 

「宣誓。

私たちは16年前、阪神・淡路大震災の年に生まれました。今、東日本大震災で、多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。

被災地では、全ての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えることができると信じています。

私たちに、今、できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。

「がんばろう!日本」。生かされている命に感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。

平成23年3月23日  創志学園高等学校野球部主将 野山慎介」

 

「私たちに、今、できること」、「生かされている命に感謝し、全身全霊で・・・」とあるように、私たちが今ここに命を与えられ生かされているということには、大きな意味があり、大事な使命が与えられていることなのだと思います。

「なぜなら、わたしたちは神に造られたものであり、しかも、神が前もって準備してくださった善い業のために、キリスト・イエスにおいて造られたからです。わたしたちは、その善い業を行って歩むのです」(エフェソ2:10)。

ここから人々が立ち上がり、震災からの復興へと歩み出していくために、主の憐れみと導きとが豊かにあることを切に祈りつつ、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」

とのみことばを与えられた私たち竹の塚教会、私たち一人ひとりも、その歩みを共に担っていくものでありたいと願います。“キリエ・エレイソン(主よ、憐れみたまえ)”。

 

◆日本ルーテル教団では「東北関東大震災 被災者支援献金」を募っています(竹の塚教会ではこの支援献金の募金箱を設置しています)。詳しくは教団のホームページ〔http://www.jlc.or.jp/〕等をご覧ください。また日本福音ルーテル教会の「ルーテルとなりびと」というブログ〔http://lutheran-tonaribito.blogspot.com/〕には、救援物資のお願いや被災地の状況、現地からのレポートなどが掲載されています。

作成者: 竹の塚ルーテル教会

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